平成18年度会長
笹 谷 博 久

『内なる充実のとき』

 知らぬ間に世は好景気だそうで、それも戦後最長のいざなぎ景気(57ヶ月)を抜く勢いだそうです。 実感がわかないのは私だけではないでしょう。 その理由は、デフレ基調であろうと思います。 景気の「踊り場」である足踏み状態が2回ありました。 景気の勢いが弱い、というところにあるといわれていますが、大都市と地方、大企業と中小零細企業、 好況業種と不況業種、それらの格差の拡大にもあるように感じられます。

 さて、当青年部は、近年「きりたんぽ」をキーワードに「おらえ≠フきりたんぽ鍋日本一コンテスト」 「ポン太君関連事業」を通じ、また、それらがマスコミに取り上げられることによって大館の宣伝と産業の発展に多いに 貢献したと自負しております。これらの事業の成功は、関係各位の理解と協力があったればこそではありますが、 何よりも会員の行動力と団結が不可欠でした。

 今年度は、「内なる充実のとき」と位置づけ会員の増強と団結に力を入れ、次年度以降のために力を蓄える年としたいと思います。 そのため、目新しい事業や奇抜なイベントは計画していませんが、 今までの事業を継承することにより、機会あるごとに次代の大館を担う経済人となるべき人材の育成と大館の発展、 PRに寄与していきたいと思います。

 先日、高校生に実施した大館の住みやすさについてのアンケートが新聞に取り上げられていました。 その中のひとつに「将来大館に住みたいか」という項目があり、回答は31%が住みたくないというものでした。 非常に残念な数値だと思います。この数字は、単に行政や商工業界に突きつけられた数字ではなく、 大館の大人全体に生徒がつけた通信簿のように感じました。 一人でも多くの人が将来大館に住みたいと思う魅力ある地域にしていくことこそ、われわれの活動が集約されているといっても 過言ではないと思います。また、このためにもっとも働きやすいのは、われわれだと思います。。

 大館には、いい素材が沢山あります。前段のきりたんぽを始めとして、秋田犬、ハチ公、比内鶏、アメッコ市など、 他の地域からうらやましがられるほどです。 今年1年間でどれくらいの事ができるかわかりませんが、皆さんの協力を得てやっていきたいと思っておりますので よろしくお願いいたします。